あなたはセックスする度に避妊をきちんと行っていますか?
妊娠を望まないカップルが性行為を行う時には、避妊をする必要があります。
避妊では主にコンドームが使用されますが、そういう選択肢があるにも関わらず避妊をせずにセックスしてしまうカップルが多くいます。
日本人の避妊意識の低さ
一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターがセックス経験のある男女1,081人に対して行った調査(※1)によると、「いつも避妊をしている」と答えた人は36.4%(男性 38.3%、女性 34.8%)でした。
そして「したりしなかったり」と答えたのが18.7%(男性 18.2%、女性 19.1%)、「避妊をしない」と答えたのは 19.0%(男性 19.2%、女性 18.8%)という結果になりました。
欧米では女性主体の避妊方法(ピルや避妊リングなど)が普及しており、男性が避妊に積極的でなくても女性自身で妊娠を防止する人が多いと言われています。
しかし、日本では最も使用されている避妊具がコンドームであり、男性がコンドームを装着したくないといえば避妊なしのセックスに応じる女性が多いのが現状なのです。
日本のコンドームの使用率は42%と欧米諸国と比較すると多いようです。
コンドームは避妊と性感染症および性病の予防が同時にできるのでとても便利な道具ですが、正しい使い方から少しでもそれてしまうと避妊成功率が98%から85%にも下がってしまうのです。
コンドームとあわせて女性側でも避妊をすると、より望まない妊娠をすることを防げるのですが、ダブルで避妊をするというカップルはあまりいないようです。
外出しで避妊しているつもり?!
同資料では、「いつも避妊している」「避妊をしたり、しなかったりしている」人の主な避妊法についても調査をしています。
このデータから、やはりコンドームの使用率が高いことがわかりますが、次に多いのが「膣外射精」、いわゆる「外出し」です。
男女全体でおよそ15%の人が膣外射精を避妊法として用いています。
膣外射精とは性行為において男性が女性器の膣以外に射精する行為で、厳密には避妊法として該当しないという専門家からの指摘があります。
膣外射精は避妊失敗率が高く、1年間を通して膣外射精で性行為を行うと25%の確率で妊娠してしまう可能性があるのです。
なんで避妊しないの?
妊娠を切望している男女が避妊をせずに性行為を行うことは必要なことですが、妊娠を望んでいないカップルが何故きちんとした避妊をせずにセックスをしてしまうのでしょうか?
製薬会社のバイエル薬品が2012年に行った調査によると、避妊をしない人(膣外射精を含む人)に避妊しない理由をきいた結果、下記のような回答が集まったそうです。
・大丈夫な気がした
・安全日だから妊娠しないと思っていた
・雰囲気を壊したくなかった
・妊娠してしまったら責任を取らせようと思った
「大丈夫な気がした」というのは全く根拠のない自信であり、また安全日というのは厳密にいうと存在しません。
安全日は次の生理までの2週間前後の高温期と呼ばれる期間であり、排卵が終わった後を指します。
体温が高くなったからと言って排卵が終わっていると言いきれず、排卵日を確実に特定することは難しいのです。
日本はコンドームでの避妊が多いことから、男性主体のセックスが多いと言えるでしょう。
セックスするパートナーに対して「NO」とはっきり言えない女性が多いことも多いのではないでしょうか。
バイエル薬品のアンケートで出た回答以外にも、次のような理由で避妊しないケースが考えられます:
・ただ快楽を求めている
・避妊に対してお金を払いたくない、払えない
・妊娠したら結婚しようと思っている
セックス中は理性を失いがちなので、「本当に妊娠してしまったら…」と考えるのが難しくなるのかもしれません。
だからと言って妊娠を望まないカップルが避妊しない理由はありません。
世の中にはコンドームやピルといったさまざまな避妊具があり、日本でもその選択肢は広いのです。
コンドームは性感染症・性病の予防をしながら避妊ができるのでとても便利ですが、避妊だけを目的とするのであればその他の選択肢も検討しましょう。
ついつい避妊しないでやってしまったら…
色々な避妊方法があるということを頭に入れておきながら、それでもその場の雰囲気や快楽のために避妊せずにセックスしてしまうかもしれません。
望まない妊娠に対する危機感や罪悪感をあまり感じないという方は、避妊をしないでセックスしてしまった時のためにアフターピルを持っておくことをお勧めします。
アフターピルとは?
アフターピルは「緊急避妊薬」とも言われており、望まない妊娠を避けるための最終手段として使用される薬です。
コンドームなどの避妊具を使用しないでセックスしてしまった、コンドームが破れてしまったなどの理由で避妊をしなかったりできなかったりした時に女性が飲むことで、高確率で妊娠を阻止することができます。
アフターピルは性交の72時間以内に飲む必要があり、産婦人科やレディースクリニックといった一部の医療機関でのみ処方されます。
土日や祝日が続いて病院が閉まっているためアフターピルが入手できない、田舎に住んでいて近くにアフターピルを処方してくれる病院がないなどという理由で、アフターピルが72時間以内に手に入らないといったケースが起こりえます。
望まない妊娠を防ぐのに最も有効な方法は事前に避妊を徹底することですが、避妊に失敗した時にすぐにアフターピルで事後避妊ができるように、手元にお薬を保管しておくと良いでしょう。
アフターピルを事前に用意するには、個人輸入で海外から取り寄せることが可能です。
その場合、個人輸入を代行してくれる通販サイトを利用すると便利です。
セックスをすることがある女性は、普段から避妊を徹底するとともに、万が一のことを考えてアフターピルを用意しておくことをお勧めします。